Lecture at BJRF | MIT

I was invited to gave a lecture with the topic of "something extra" at the Boston Japanese Researchers Forum at MIT. A huge thanks to the BJRF community for inviting me to be part of this Forum. The lecture was about art and architecture, and in-between. The topic relates to the idea that seemingly unnecessary aspects of the design (not necessarily functional nor useful) may generate new value. It was a great opportunity to be able to share some thoughts and ideas from the perspective of an architect, with people from a variety of (mostly-non-architecture) fields. I truly appreciated their comments and the conversations I had with the participants.

ボストン日本人研究者交流会にて、講演をさせていただきました。今回は建築業界外の人たちへの講演ということで、いろいろ考えましたが、「余計なもの」をテーマにお話しさせていただきました。これは昨今の技術革新がもたらすデザインの効率化や生産性が重視される中で、余計なものと”思われがちな”ものや行動に対する問いかけでもあります。時にそれは感覚的なものであったり言語化するのが難しい領域であったりもするのですが、私が思う、必要ではないけれど、それがあることで新たな価値が生まれる、という考えを少しでも共有できたらとても嬉しく思います。
今回は建築とアートの間に存在するコミュニティーのためのプロジェクトをいくつか紹介しましたが、それらを例に、わたしが思うデザインの力と、社会に貢献できるデザインの可能性をお伝えできたらいいなと思いました。わたしはあくまで建築が本業ですが、長年建築とアートを並行してきて、アートというのは人と芸術、そして人と人をつなげる力があると信じています。それは建築にも通じていて、建築でいうアート的な力というのは、その空間、建物、作り上げた環境が人の心を動かしたり、人の心を豊かにしたり、そのデザインによって新たな気づきを生むきっかけになったり、建築にはそういった力が備わっています。しかし建築はアートといろんな意味で異なっていて、建築をデザインするときには、クライアントや環境に対する義務だとか、要求される機能や規制を満たす責任があります。それらの条件を満たした上で、その上を行くというのがデザインをすることの面白いところであります。
建築業界外の人たちから空間に関するコメントをいただくのはとても新鮮で、よい勉強になりました。そして懇親会で交わした皆さんとの会話もとてもよい刺激になりました。ボストン日本人研究者交流会のみなさん、それからご参加いただいたみなさん、どうもありがとうございました。もっと多くの方と会話できればよかったのですが、今後もまたお会いできるのを楽しみにしています。